【方源】『蘭室秘蔵』

【組成】当帰・生地・熟地・黄柏・黄岑・黄連 3　黄耆 6

【功用】『中医方剤学講義』：滋陰清熱・固表止汗

【主治】陰虚有火による盗汗発熱。
　　　　顔が赤く口干し、唇が乾燥し心煩あり、
　　　　大便が干結し、小便が黄赤で舌紅く、脈が数のもの。

【臨床挙例】　盗汗　『新医学』（1974;8:431）：

　本方を用いて２５例の盗汗患者を治療した。
すべて陰虚熱擾により心液を収斂することが出来なくなった と弁証されたものである。
虚すればこれを補い、熱すればこれを冷やすという治験法則に
のっとり、養陰清熱・固表斂汗させた。

　当帰・黄岑・黄柏・黄耆 9　生地・熟地12　黄連 3　麻黄根 6

２４例が治癒し、１例が好転した。
服薬の最少のものは１剤で即効性があった。
最多のものは９剤で汗が止まった。
平均服薬は３剤であった。

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