【方源】『韓氏医通』

【組成】黄連 5　肉桂 0.5

【主治】心腎不交・*征冲無寝

【臨床挙例】　失眠　『北京医学院学報』（1975; 3: 162）：

　本方を用いて神経性の失眠症５０例を治療して、
著効１７例、有効２１例で悪化したものは無かった。
方法は黄連・肉桂の粉末を各等分か、
又は３：２の比でカプセルに詰め、一個は０．３ｇとし、
一回に４個づつ、睡眠の３０分前に服用する。
熱象のハッキリしない者には等量配合のカプセルとし、
熱象の分かりやすい者には心火亢盛の３：２の比のものを用いる。
典型的な例では、陳某々、男、３５歳、技師。
五六年前から夜中に早く目が醒めて眠れなくなる。
一晩に十数回も目が醒め、睡眠時間はほんの４時間ほどである。 脈は弦数細、尺弱、苔は根部が黄。
本丸を服用し始めたその晩から即効があり、
一晩に僅か３〜４回目が醒めるだけになった。
服薬を続けて睡眠時間は７〜９時間に延びた。

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