【方源】『趙炳南臨床経験集』

【組成】地骨皮・五加皮・大腹皮・牡丹皮・川槿皮 3
　　　　桑白皮・白蘚皮・茯苓皮・冬瓜皮 5　干姜皮 2

【功用】健脾除湿・疏風和血

【主治】亜急性・慢性蕁麻疹

【臨床挙例】　慢性蕁麻疹

　李某々、女、４１歳。
十数年前から絶えず全身に大きな赤い斑点が出来てひどく痒い。 朝晩に出ることが多く、場所は不定である。
特に冬は寝入りばなはひどいものだ。
かといって夏でも間なしになるし、
今までにいろんな治療をしたけれど効果がなかった。
診ると四肢にはピンク色の銅貨大の不整形で偏平な隆起があり、 脈は沈緩、舌苔は白く、舌質は淡。
風寒湿熱が交錯して長く皮膚から去らないのだろう。
陰陽気血を調和し、併せて清熱散寒・疏風去湿を兼ねる。

　五加皮・桑白皮・地骨皮・牡丹皮・干姜皮・陳皮・
　白扁豆・茯苓皮・白蘚皮・大腹皮・当帰・浮萍 3

７剤を服用したら皮膚疹は明らかに減少した。
早朝に外出すると少し出るが、晩にはもう出なくなった。
更に４剤で皮膚疹は完全に出なくなった。
あと３剤を与えて治癒したものとした。

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