【方源】『霊枢』

【組成】（禾朮）米 10 半夏 5

【主治】痰湿内阻　胃気不和の失眠。

（１）『霊枢』：厥気が五臓六腑に客したため衛気が陰に入れず、
　　　　　　　　陰虚となり目をつむることが出来ない。

（２）『張氏医通』：痰飲が胆腑に客し、自汗して眠ることが出来な　　　　　　　　　　　い。

（３）『温病条弁』：温病が癒えた後、咳き込まないけれど
　　　　　　　　　　　稀痰が出て、一睡もできない。

【臨床挙例】　不寝　『新中医』（1983;11:22）：

　筆者は半夏（禾朮）米湯加味を用いて失眠を治療して満足な効果を得た。
薬房に（禾朮）米 (*粟のこと) を備えてなければ呉鞠通のやり方に準じて意苡仁で代用する。

　半夏・*意苡仁 60 ｇ

加減：　心脾気虚　＋党参
　　　　　心陰不足　＋麦芽
　　　　　痰熱擾心　＋黄連
　　　　　胃不和　　＋神麹

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