蒼耳散113

【方源】《済生》巻五。

【異名】
*止夷散(《医学入門》巻七)、*止辛散(《古方選注》巻下)、辛夷散(《仙拈集》巻二)、
蒼耳草散(《便覧》巻一)、蒼耳子散(《良方集腋》巻上)。

【組成】辛夷仁半両 蒼耳子二銭半 香白*止一両 薄荷葉半銭

【用法】上晒干,為細末。毎服二銭,食后用葱、茶清調下。

【主治】鼻淵,鼻流濁涕不止。

【方論選録】
《医方集解》:此れは手太陰、足陽明の葯也。凡そ頭面之疾は,皆清陽不升,濁陰逆上の所致に由る。
白*止は手足陽明を主り,頭面へ上行し,通竅して表汗をだし,除湿散風する;
辛夷は九竅を通じ,風熱を散じ,能く胃中の清陽が頭脳へ上行するのを助ける;
蒼耳は疏風散湿し,脳頂に上通し,皮膚に外達する;
薄荷は泄肺疏肝し,頭目を清利する;
葱白は升陽通气する;茶清の苦寒は下行して,清を升げ濁を降させる,
風熱が散じれば脳液は自ずと固まる。

【備考】本方改為丸剤,名“蒼耳丸”(見《医便》巻三)。

                  『中医方剤大辞典』(人民衛生出版社1993.12)




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