【方源】《西塘感症》巻上。

【組成】熟地　山薬　萸肉　丹皮　茯苓　澤瀉　柴胡　白芍　山梔　棗仁　帰身

【主治】火燥生風，発熱，熱甚両脇痛，頭面手足似覚腫起者。

【臨証挙例】
胃痛　《東庄医案》；呉維師の妻女が胃痛を患い，痛みで悶絶するほどだった。
突然体中が熱くなるかと思えばまた突然それが止る。
左脇上へ気が逆上するのを感じ，酸水を嘔吐し，飲食物までも倶に出てくる。
これは停滞なのか，感邪なのか，寒凝なのか，或いは痰積なのかと迷う。
予が脉を診ると弦数だが，重按すれば濡である。
おそらく火鬱による肝血燥であろう。
そこで本方を与えたら忽ち楽になった。
ただ胃口がまだもやもやしていたので，加味帰脾湯及び滋肝補腎丸を用いたら治った。

　　　　　　　　　　『中医方剤大辞典』(人民衛生出版社1993.12)



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