00959/00959 GFB02043  養生堂          神闕を暖めて噴嚏を止める
(17)   95/12/15 09:58

アレルギー性鼻炎でクシャミが頻発するのを止めるのに
私は神闕を暖める方法をとって成功している。
神闕は別名を臍中といい、臍の穴のど真ん中である。
温かいお湯を入れた袋で臍の上から暖めるとクシャミは止まる。
若し適当な袋がなければ患者自身の両手をよく暖めてから
臍を暖めても同じ効果がある。

アレルギー性鼻炎の病因は肺脾の虚弱、或いは腎陽の不足である。
中医の治療法は〔益気散寒通竅〕または〔温陽通竅〕である。
“神闕”とは「神気が通行する門」という意味であり、任脈の経穴である。
中医では「任とは妊娠の妊であり、生養の本である」と考えている程だから
その気血に対する重要性が分かるだろう。
この経穴の効能は〔温中・回陽救逆〕である。
だから神闕を暖めると陽気が通達してクシャミが止まるのである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（中国中医薬報　1995.10.11　より）