481/481   GFB02043  養生堂            烏梅丸の婦人科における新用法
(13)   96/02/22 09:39

烏梅丸は＜傷寒論＞の中では虫回厥証の治療薬で、
湿臓安虫回・寒熱併治の効果がある。
近年来、各地の報道によれば本方で各種の婦人科疾患の治療に
かなりの効果が出ている様である。

１．崩漏；烏梅丸＋黒姜・肉桂・白芍・血余炭

２．子宮頸糜爛；肝経湿熱・気血虧虚・陽気不足の者は
　　　　　　　　烏梅丸＋烏賊骨・茜草根

３．陰吹；烏梅丸−人参＋山薬・意苡仁・白芍・甘草・党参

４．不妊症；子宮の発育不全による者で腎虚肝鬱・寒湿が胞宮に注ぐなら
　　　　　　烏梅丸＋小茴香・香附子・川楝子・白芍・鶏血藤・桑寄生

５．痛経；厥陰の気滞で、寒熱が錯雑し、気血が調和しなければ
　　　　　烏梅丸−人参＋赤芍・延胡索・呉茱萸・党参

６．骨盤腔炎；気陰両虚・湿熱於滞には
　　　　　　　烏梅丸−人参＋莪朮・昆布・党参

７．妊娠悪阻；腸寒胃熱・寒熱が錯雑する者は烏梅丸。

８．帯下；トリコモナス滴虫が見つかれば
　　　　　烏梅丸＋牡蠣・白芍

９．輸卵管結索術後の少腹痛；肝寒気滞・気血不足なら
　　　　　　　　　　　　　　烏梅丸＋呉茱萸・香附子・鬱金・茯苓・白朮・白芍

　　　　　　　　　　　　　　　　　（中国中医薬報　1995.11.22　より）