482/482   GFB02043  養生堂            乳幼児の顔面風疹の治療
(13)   96/02/23 09:43

風疹で乳幼児の顔面に赤い湿潤点が現れると、
触ると痛がり洗顔をも拒絶するようになる。
これに対して沂蒙山区の人達の間で長く成功を収めている経験的な
治療法があります。
それは只、毎年三月に自分で採集した「よもぎ」を一掴み、
約10〜20ｇを適量の水で10分間煎じて、ぬるくなったら
ガーゼに含ませて患部を１〜２分間湿布してやるだけです。
朝晩一度ずつやると二三日で症状は完全に癒えます。

今迄私は色々な化学的な軟膏類を使用してきて、
一度は紅潤が軽減しても又盛り返してきてなかなか治りにくかったのですが、
この「よもぎ」液の湿布に変えてからは二日で治るようになりました。
これは効き目がハッキリしているし、副作用もありません。

薬聖・李時珍は＜本草綱目＞の中に詳しく艾葉の疾病への応用を述べています。
主張するところは去風散寒・活血化於には古い艾葉が良いとのことです。
現代の薬理学的研究でも
艾葉は味苦、辛、性温で能く散寒除湿・温経止血するとしています。
艾葉には沢山の過敏性疾患に対する成分が含まれている。
農村の人達が病痛の解除に艾葉を利用しているのは注目に値します。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（中国中医薬報　1995.11.22  より）