394/394   GFB02043  養生堂            山羊（やぎ）
( 2)   96/02/24 10:27

１．羊胃結石；山羊の胃の中に生ずる結石で、砕いて毎服１ｇ。
　　　　　　　能く胃気を下し、百毒を解す。
　　　　　　　主治は反胃吐食・噎膈と諸種の中毒。

２．羊血；乾燥したもの、性平、味鹹。
　　　　　能く血を行らせ、止血し、解毒する。
　　　　　産後の血暈・胎衣の下らざる・一切の丹石毒を解し、
　　　　　九竅の出血を主る。

３．羊角；性寒、味鹹。
　　　　　明目定驚・安神益気の功能。
　　　　　主治は青盲・頭痛・漏下・吐血に対して犀角の代用にする。

４．羊腎；山羊の睾丸を乾燥したもの。
　　　　　性温、味甘鹹。
　　　　　補腎気・益精助陽の功能。
　　　　　主治は虚損盗汗・腎虚陽萎・糖尿病・小便頻数・労傷腰痛・下部虚冷。

５．羊胆；性寒、味苦。
　　　　　能く清熱解毒・明目退翳す。
　　　　　夜盲・風眼翳障・喉頭紅腫と黄疸などを治す。
　　　　　羊胆汁と蜂蜜を膏とし、一匙ずつ二回飲めば急慢性の結膜炎を治す。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（中国中医薬報　1995.11.24　より）