399/399   GFB02043  養生堂            脳動脈硬化症の研究から
( 2)   96/03/02 09:59  114へのコメント

老人にはよく頭暈・頭痛・神疲・倦怠・耳鳴・耳聾・失眠・多夢などの
症状があり、彼らは「脳の血管が硬くなった」と表現しています。
確かに脳動脈硬化症の人によくこの様な症状があります。
我々は銀杏の葉から取った「舒血寧チンキ」を用いて脳動脈硬化症を
治療して満足すべき結果を得ました。

舒血寧チンキ 1.5�ﾕ（銀杏の葉３ｇを含む）×３回内服／日で
８週を１クールとします。
治療後は病人の症状は明らかに改善され、
特に頭痛・頭暈・神疲・耳鳴・失眠・多夢などに顕著なものがあります。
治療後は全血の粘度・血漿の比粘度・血小板の凝集度はハッキリと下がります。
またこれは肝・腎・骨髄に対して影響はありません。

脳動脈硬化症の人は大脳皮質の高度な神経機能が失調しており、
それが神疲・乏力・頭暈・頭痛・失眠・耳鳴となります。
『霊枢・口問』篇には「上気が不足すると脳は軽くなり、
耳鳴りし、頭痛し、目が眩む。」とあります。
『霊枢・海論』篇には「脳は骨髄の海である。」
「髄の海が不足すると耳鳴りし、足がもたつき、眩暈し、
目は見えず、だるくて寝てばかり居るようになる。」とあります。
病人の気が虚すると血脈を推動できないので血行が悪くなり於血を生ずる。
この気虚血於のために気血が脳髄まで上らず、
脳髄が栄養されないとこれら一連の症状を生ずる。

舒血寧チンキには益気健脳・活血化於・通絡の作用がある。
臨床の観察でも実験室のデーターでもハッキリと血流の改善と
血中コレステロールの低下が認められる。
文献上でも銀杏の葉には脳の酸欠を改善し、活性酸素を減らし、
血管の張力を調節し、血管の透過性を抑え、
細胞膜を安定化するという作用が報告されている。
以上を総合して舒血寧チンキは脳動脈の硬化を防治し、
心脳の血管病を予防する安全且つ有効な薬物であると言うことが出来る。

　　　　　　　　　　　　　　　　　（中国中医薬報　1996.1.26 より）