499/499   GFB02043  養生堂            紫蘇葉・紫蘇茎で腹瀉を治す
(13)   96/03/11 11:30

紫蘇葉は風寒感冒に常用される他にある種の腹瀉（過敏性結腸炎）の
治療に用いられる事がある。
この種の腹瀉は急性の発病の後でも“毒”が完全に除かれていないと
普段の一寸した飲食の不摂生でも繰り返すことが多く慢性化する事がある。

この薬の適応範囲は食物アレルギーがあり、
以前に急性胃腸炎に類似した発病があった者である。
発病原因になる食物は主に海産物で、エビ・カニ・貝類やある種の魚類である。

急性の発病時には腸鳴・腹痛・腹瀉・嘔吐と悪寒発熱などがある。

紫蘇葉・茎30　陳皮・山査子・麦芽・神麹・蒼朮・厚朴10　干姜 5

慢性になると粘液を挟み、腸鳴し腹痛は綿々と続き、食欲は減退する。
上方で症状で良くなったら治療効果を確実にする為に次方を服する。

紫蘇葉・茎30　陳皮10　山薬20　蓮肉・白芍15　桔梗・甘草 9　青木香・干姜 3

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「医海拾貝」　陳笑夫　より

P.S.　日本では香蘇散が使われる事がある。