01760/01760 GFB02043  養生堂           小便をする時も気を緩めるな
( 8)   97/05/09 09:31

小便をするときに気を緩め、大便をする時に新聞や
本を読むのは悪い習慣である。
明代の著名な医家、張景岳は『景岳全書』の中で説いている。
「小便をするときには必ず歯を噛みしめてから放出せよ。
そうすれば腎気は漏れない。私などはもう古希になろうと
しているがまだ一本も歯は無くなっていない。」

排尿の時は元気を漏らさぬよう一番気を付けなければならない。
歯を噛みしめ、爪先だって金剛護法の様な威儀ある姿勢で
排尿すれば腎臓がピタリと定まって強壮となる。
女とて変わりはない、座ったりしゃがんだりして結構だが、
排尿の時にはやはり爪先だって、特に第一指と第二指に
力を入れると効果が著しい。
第一指と第二指の間には肝経のツボがあり、
ここに力を込めると過剰の肝熱を泄瀉して、
肝経を疎導しながら小便を通利することになり、
簡単で有益な肝腎機能の強化法である。

多くの人はこの理屈を知らないので、大小便が出るときは
最も気の緩むときだとばかり、小便しながら空を見たり、
大便をしながら新聞を読んだりしているが、養生保健法としては
まことに不謹慎である。

（中国医学網　より）
http://www.sino-medicine.com/