- FKAMPO  MES(11):★★漢方・中医学討論室…より理解を深める 03/03/07 -
292/292   GFB02043  養生堂            花粉症の治療法
(11)   03/03/07 13:23

http://www.shef.ac.uk/uni/union/susoc/cssa/atcm/zhongy10.html

花粉病病案舉例

　女，２８歳，教師
初診：９５年７月１４日，
主訴：患花粉病２３年。

現病史：今年花粉病を患ってもう二月余になる。

鼻塞流涕，噴嚏頻多，目赤目痒，迎風流泪，頸淋巴腫大，
身熱頭痛，神疲煩躁，不能入睡，口干，饑餓感，口中乏味，
咽喉疼痛，胸悶咳嗽痰黄，便秘，毎三日一行，
舌紅赤，苔薄黄，脉浮数。

今週は仕事を休んでいる。

既往史：患者は幼期から花粉病を患ってから，毎年五月初めに
發作が起こり，九月中旬に漸く緩解する。

此れは風熱入肺，腑有結熱の証である。
治療は疏風清熱，宣肺通腑の法をとる。

宣白承气湯加減。

大黄6g，生石膏10g，杏仁8g，
瓜簍皮8g，薄荷6g，金銀花8g，
淡竹叶8g，胖大海一枚，桑叶8g，
連翹9g，大青叶8g，防風8g。

４劑，水煎服，日服一劑，分二次服，

藥后諸症は大いに減り，大便は通暢し，毎日１〜２行ある，
身熱と頭痛は除かれ，目赤目痒，迎風流泪も好轉し，
鼻塞流涕は減輕し，淋巴腫も消退した，
身体は凉しくなり安寐でき，心情はすこぶる好轉し，元気が�揩ｵた。
四劑后，何時ものように仕事に出ている。


住まいが遠いので，藥后は中藥６劑を郵送した。
并せて飲食調理に注意していたら，当年は未だ嚴重發作はない。

第二年（９６年）の夏季に症状が始めて起った時に又来診して，
その后は病情が穩定している。
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わが国における花粉症の治療法が余りに一律して小青竜湯に
偏っているのを見て、その弁証能力の無さに憤慨しているものです。