��380/381   GFB02043  養生堂            減肥気功
( 8)   93/07/09 17:06

痩せる気功というのがあります。
肥満でお困りの女性や男性諸君には関心があることではないでしょうか？
健康雑誌の見出し広告に「ゴム風船を吹いて痩せよう」というのがありましたが、
或いはこれともおおいに関係があるかも知れません。
中国の気功の本から少し紹介してみます。

正しくは「減肥健美気功（玉蟾功）」と言い、玉蟾とは「ひきがえる」、蛙のことで、
呼吸する時の腹の恰好があたかも蛙の腹の様だから名付けられているようです。
例によって難しい漢字の並んだ、大げさな気功の名前が九つも続くシステムなのですが
中心になっているのは「玉蟾翻浪功」というやつです。

仰向けに寝て、膝を９０度に曲げて立て、手は横に置きます。
息を吐くときに腹を膨らまし、息を吸うときには反対に腹を引っ込める、いわゆる
逆腹式呼吸をします。回数は４０〜６０回。
これを三度の食事の前３０分の腹の減った時に行います。
こうすると胃の運動が誘起され、胃液が湧きますが、食べ物が入っていないのですぐに
胃液は十二指腸の方へ移動します。
（１）すると不思議なもので生理的に、たちまち食前の飢餓感が消えます。
　　　だから気功の後の食事は自然に節食できます。
（２）胃液を受け入れた十二指腸の指令で次に小腸からは腸の消化液が分泌され、
　　　これは貯えられている脂肪を燃焼することになるので痩せるのです。
（１）と（２）で少なくとも一日２５０ｇづつは痩せるといいます。
更にこの本の著者は次のように言っています。

単純に食事制限だけで痩せようとすると、飢餓感に苦しめられ、おまけに
めまい、胸苦しさ、冷や汗、脱力などの低血糖反応が起こり、酷いときには
低血糖ショックも起こりかねません。
また時には拒食症になって取り返しがつかなくなることもあります。
しかしこの気功をやれば一切そういう不良反応は起こりません。
多くの人はこの気功中も精神、体力ともに旺盛です。
しかもこの気功によって痩せたものは容易には元へ戻りません。

信ずるか信じないかは各人の自由ですから、無理には薦めませんが、もし
心の動く人がおられたら、一度試してみてはいかがですか？
たいして難しくもなさそうですから。

ちなみに、反対に肥りたい方はこの気功を食前３０分ではなく、朝の目覚めた時に
布団の中で行うと、眠っていた体がハッキリと覚醒し、朝食が進み肥るそうです。
これは私自身も毎日やっていて経験済ですから保証できます。
背伸びが出たり、欠伸が出たりの自発動が出て、面白い程に力強い目覚めになります。